10年以上前のことですが私は失恋をしました。それまでの人生で最高に好きになった人に振られたのです。
ショックのあまり会社を休んでしまうくらいでした。顔色の悪い私を見て同僚も心配するほどでした。
そんな中、なんか旅出たいな・・・と思い立ちます。
場所はどこにしよう・・・何となくお墓参りにも行きたいな・・お参りしたら少しスッキリしそうだなぁと思えました。
という事で、当時東京に住んでいた私は静岡のお墓経由で伊豆方面に行くことにしました。
とりあえず旅行雑誌を買い、ここに行ってみよう。ここで食事をしよう等プランを立ててその日を迎えます。
朝ゆっくり起きて出発、まずはお墓参り・・のはずでしたが高速が大渋滞
迂回を余儀なくされそうだったので先に伊豆に向かい帰りにお墓参りに行く事に変更
伊豆に入ったくらいにお昼なり、鮎料理を出してくれるお店に入りました。
そこでは鮎のお刺身を出してくれるので、川魚のお刺身は食べた事無いなと思い注文
他にも鮎づくし御膳も注文傷心の割に食欲旺盛です(笑)
川魚は臭いというような印象がありましたが全くそのような臭みはなく美味しく頂きました。
その後、浄蓮の滝を見に行きます。いざ着いてみると観光バスが数台止まっていて、当然の事ながら一人は私のみ、
ちょっと孤独感を感じながら歩いて滝の前へ、
滝からの水しぶき(もしかしたら無かったかも?)を癒されているように浴びてました。
これが噂のマイナスイオンか・・・
近くにイノシシの肉を使ったコロッケ屋があると雑誌にあったので行ってみましたが残念ながら定休日・・
さぁ、日も暮れてきたので宿に行きます。
ちょっとした宿が立ち並ぶ所にある古びた旅館に素泊まりしました。(予算が無かったもので)
その宿のお部屋に案内され、部屋にあった観光地図を見ていると近くに寿司屋とbarが併設されているお店が目に入りそこへ行く事に決めました。
まずは寿司屋に入店、お任せで握ってもらいます。どれもこれも大変美味しく、今でもNO,1の美味しさです。
大将とここへ一人旅しに来た理由を話しながら楽しい時間を過ごしました
隣のbarの事を聞くと、何と兄弟でやっているとの事で私が寿司屋を出てbarに入る時には話が伝わっていて、いろいろサービスして頂きました。
そして、そのbarのマスターも昔エキストラ等の仕事をしており、その仕事場が私の地元でした。
何という偶然!と更に盛り上がり、傷心ショックも相当無くなり、本当に本当に良い旅になったと思います。
その3年後にもう一度行きました。寿司屋に入り、当時の話をすると覚えてくださっていて、嬉しく思いながらまた楽しい一時を過ごしました。
最初の一人旅で最高の思い出が出来た旅でした。
モロッコ・サハラ砂漠での年越し
2016年、12月30日。私は現地で仲良くなったモロッコ人の車に乗り、シャウエンという街からサハラ砂漠を目指して1日がかりで移動しました。
途中、彼の友達たちを各都市で拾い、スタートした時には私と彼の2人だったのが着いた頃には7人になっていました。
その日は彼の現地の友達の家に泊まり、翌朝目が覚めると辺り一面砂の世界でした。
昨夜ここに着いた頃には疲れていたのもあり、「暗いなここ、今どの辺だろう。」としか思っていなかったのでとても驚きました。
そして、まだここはゴールではなかったようで、大晦日のこの日も車に乗り砂漠の中心へと向かいました。
辺り一面に広がっていた砂も中心へ近づくにつれて深くなっていきました。
夕方、私達は砂漠の中にポツンと建つコテージの様な所に着きました。どうやらここが目的地だった様です。
初めて感じる砂漠の砂の柔らかさ、歩きづらさ、広大の空、地平線の果てまで続く砂の世界に、心の底から興奮しました。
そして、夜はコテージで年越しパーティーです。砂漠に住むサハラ人と呼ばれる方達が楽器を演奏し、皆で踊って年越しをしました。
その後は外で火を焚きそれを囲む様にまた陽気なパーティーが始まりました。
ふと空を見上げると、今まで見た事もない様な満点の星空が広がっていました。流れ星も15秒に1つ位のペースで現れます。
願い事したい放題です。とても感動しました。
夜遅くまでパーティーは続きましたが、砂漠の夜は寒く朝早くに目覚めた私はテントから出て砂の丘を登りました。
そこから見えたのは地平線の先まで続く砂の上で、凄まじい存在感を放っている、大きく真っ赤に染まった朝日でした。
これが2017年の初日の出です。この瞬間、私は今年一番綺麗な初日の出を見たのは恐らく自分だ。と思い、とても贅沢な気持ちになりました。
また、自然の綺麗さに圧倒され、感動しました。またチャンスがあれば、是非訪れたい場所の1つになりました。